「I am Sam」を観た
先ほど観た「I am Sam」の感想を、映画記事の一つ目にしよう。
一言で言うと、のめり込めなかった。
ショーン・ペンの作品を僕が観るとこうなってしまう。
メッセージが強い傾向があると思うんだよね。彼の作品は。
セリフやシーンが、確かに感動的なんだけども、それと同時に
「伝えたいメッセージの為に用意された感」をどうしても感じることが多い。
それはそれでいいんだけど、物語のリアリティは薄くなる、メッセージが前面に出て。
伝えたいメッセージがあることが悪いのではない。その表現方法がストレート過ぎるのが悪いのだと思う。いや悪いんじゃない、僕が好きになれないだけなのか。まあどっちにしろ、そのストレートさがメッセージを前面に出して、物語の情趣を押しのけてしまっているのが残念だなあ、というのが僕の感想である。
それでも、やっぱり彼の映画は嫌いにはなれないかな。肝である伝えたいメッセージに頷けることはとても多い。「イントゥ・ザ・ワイルド」なんかはめちゃめちゃ好きな映画の1つだ。
余談ではあるが、子役のダコタ・ファニングがとても可愛かった。とても可愛くて、演技がとても上手かった。本作品の中ではダントツで上手かったんじゃないかと思う。父を想う健気さとか、父を守ろうとする優しさとか、父を守れるだけの賢さ・強さが備わっていることとか、子どもとしての純粋な可愛さとか、そういうのがびんびん伝わる演技だったと思う。いやこれ余談じゃなかった、全然大事な感想として言いたいことだった。